独立を検討する必見!会社設立と個人事業主の違いとは

独立を検討している人の中には、事業活動の形態で悩んでいる人もいるのではないでしょうか。独立は主に「会社設立」と「個人事業主」の2つがあり、状況や方針によって選択する形態は変わるでしょう。これらを選択する上で、自分の置かれた立場を理解して、それぞれの違いを把握しておくことが重要です。ここでは、独立の目的、会社設立と個人事業主の違いについて解説します。独立における事業活動の形態に興味がある人はぜひ参考にしてください。

 

1.独立の目的を考える

独立を検討するのであれば、まずは独立の目的を考えることが重要です。独立の目的は事業目的でもあり、理念やビジョンにつながるだけでなく経営の判断軸になります。独立後は順風満帆にいくことは少なく、正解のない決断を下さなければならないことがあります。このような場合、理念やビジョンに基づいて考えることにより、ブレない経営をすることが可能です。独立をするのであれば目的を明確にして、ブレない経営のための理念やビジョンが重要だといえるでしょう。

 

2.会社設立と個人事業主の違い

ここでは、会社設立と個人事業主の3つの違いについて説明します。

・事業開始の手続き

・返済責任の範囲

・信用度

それぞれ説明しますね。

 

・事業開始の手続き

個人事業主は開業届を事業開始できるので、手軽に事業を始められます。会社設立は定款の作成や登記手続きが必要であり、外部の専門家のサポートを受けなければ難しいかもしれません。会社設立時には登録免許税などの費用が発生しますが、個人事業主は設立時の費用は不要です。

 

・返済責任の範囲

個人事業主は無限責任であり、会社設立では有限責任という返済責任の範囲に違いがあります。業績悪化時において、約定通りに返済できなくなった場合に個人事業主は個人資産も含めて返済責任が発生します。会社設立では個人資産については返済責任が発生することはありません。

 

・信用度

資金調達や取引において、個人事業主と会社設立では大きな違いがあります。金融機関が融資を行なう際、資本金や事業形態が融資可否の判断基準になることもあります。それぞれを比較した際、個人事業主は信用度が低く、金融機関からの融資が下りない可能性が高いです。取引において与信管理などの情報を精査する企業もあり、信用度により取引の可否が決まることもあります。

 

3.まとめ

独立には「個人事業主」と「会社設立」の2つの事業形態があり、まずは独立の目的を明確にすることが重要です。独立の目的は事業目的でもあり、理念やビジョンにつながるだけでなく経営の判断軸になります。経営の判断軸を考慮することで、個人事業主と会社設立の選択が決まるかもしれませんが、それぞれの違いを認識しておかなければなりません。それぞれの違いは「事業開始の手続き」「返済責任の範囲」「信用度」の3つがあり、自分の立場や状況も選択の判断基準になるでしょう。